OPEN HOUSE
深い陰影と、軽やかさの共存
―― 外から見れば、重厚で静謐。
内に入れば、光がまっすぐに降りそそぐ明るさと、軽やかさ。
一見、相反するような印象が
この家の中で、見事に調和しています。
濃紺の塗り壁が街並みに静かに溶け込みながらも、
中へ進むごとに現れる開放的な階段室や抜け感のあるLDK。
「見せたいもの」と「隠したいもの」を見極めた、
美しいバランスで成り立つ住まいです。
■ 凛とした印象の外観とガレージ一体型設計
濃紺の塗装とスクエアな開口が印象的なファサード。
建物下部はガレージ空間として設計され、雨の日も濡れずに出入り可能。
道路側からの視線を柔らかく遮りながら、外部とのつながりを計算した構成です。
■ 光を導く、浮遊感のある鉄骨階段
玄関を抜けると現れるのは、白と木のコントラストが美しいストリップ階段。
大開口から差し込む光と、足元の浮遊感が空間にリズムを生み出します。
玄関ホールとは思えない明るさと開放感が、住まいの第一印象を引き上げます。
■ 上質な手触りと遊び心が同居する洗面まわり
玄関脇に設けた造作手洗いは、モザイクタイルと無垢天板で柔らかな印象に。
ガラスの照明が空間に陰影を落とし、
日常の所作すら美しく感じられる演出が施されています。
■ 暮らしを包むような、やわらかなLDK
2階に配置されたLDKは、天井の高さと緩やかな勾配で伸びやかに。
ナチュラルなフローリングと白壁が光を優しく受け止め、
生活感を抑えつつ、自然と寛げる空気感を醸し出しています。
■ 素材と機能にこだわったキッチン空間
造作カウンターと食器棚、落ち着いた木目のキッチンが空間と調和。
動線を考慮したL型配置で、機能性と美観を両立しています。
背面には洗面・脱衣スペースが続き、家事効率にも配慮。
■ 開放感とプライバシーを両立するバルコニー
2階LDKから続くバルコニーは、外壁と同じ濃紺で仕上げ、統一感を演出。
外からの視線を遮りながら、光と風をしっかり取り込める設計です。
■ 多目的に使える、ファミリークローゼットとランドリールーム
1階に配された収納と洗濯動線は、機能性を超えて「暮らしの快適さ」へ。
ハンガーパイプや造作棚など、使う人のことを考え抜いた設計です。
お気に入りのクロスが、日々のタスクをちょっと楽しく彩ってくれます。
■ 家族に寄り添う造作洗面台
木のぬくもりとマットなタイル、
収納力を兼ね備えたミラーキャビネットが日常を丁寧に支えます。
ただの「洗う場所」ではなく、ライフスタイルの中心になるような設え。
陰と陽、重厚と軽快。
住まいに求める感覚は人それぞれ違っていて、
ときに相反するものも共存させたいという想いもある。
この家はそれを、無理なく、自然に受け入れました。
そしてそれが、唯一無二の“らしさ”になっていきます。










